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メシマコブの名前の由来
どこかの島でとれた昆布???  実はコブはコブでも昆布ではなく、キノコの一種です。メシマコブの名前の由来は、日本の代表的なメシマコブの自生地が長崎県の西方沖合いに位置する男女郡島の女島(めしま)にちなんだものです。女島に群生し、形が"こぶ状"であったため、「こぶ茸、女島のコブタケ」と呼ばれたところからメシマコブとなりました。

メシマコブの学名は、「タバコウロコタケ科キコブタケ属メシマコブ」「フェリナス・リンテウス」<Phellinus Linteus (Berk, et Curt) Aoshima>といい、ユカタン半島(メキシコ)で最初に発見されたことから「フェリナス・ユカテンシス」とも呼ばれています。中国では古くから「桑黄」(そうおう)と呼ばれ、漢方薬として利用されてきました。
メシマコブの希少性
メシマコブは、桑などの広葉樹に寄生する多年生の「多孔菌科植物針層孔」の子実体(キノコ)です。
メシマコブ(天然自生種)は極めて入手困難であり、専門家の調査によると、現在では女島でのメシマコブの採取は殆どできません。 メシマコブは、本州以南の日本、中国、オーストラリア、北アメリカなどに自生しています。自然界のごく限られた場所にしか生育しないため、見つけるのがむつかしいキノコの一つです。メシマコブは自然発生が少なく、成長に時間がかかり採取困難なため大変貴重なキノコとされています。

学術的には担子菌類に属し、タバコウロコタケ科キコブタケ属に属しています。 ただ、同属のキノコは、キコブタケ、モミサルノコシカケやカシサルノコシカケなど200種類近くもあります。メシマコブは主に桑の木に寄生しますが、桑の木に寄生するのはメシマコブだけではないため、一般の人が探そうと思ってもなかなか見分けがつきません。タバコウロコタケ科キコブタケ属のキコブタケやエゾキコブタケ・ウツギサルノコシカケ等と形が似ているために専門家でも見分けがつかないので、巷に流通しているメシマコブの中には全然違うものが多く含まれています。

60年代には韓国で「黄色キノコ」といわれ、野生で発見されれば、茸がついた木を切り取って、真偽保証のためにそのままの状態で販売されていました。その後、乱獲され、今では野生で茸の形(子実体)をした一定の大きさのメシマコブはとても希少です。近年、市場は拡大の一歩で、アガリクスと並ぶキノコ商品として、注目されています。

メシマコブの栄養素
メシマコブの子実体(一般にキノコと認識されている部分)は健康維持に極めて優れた食物として注目されており、天然メシマコブには、特にその作用が優れているとされるベーターD-グルカンが約20%含まれています。

●βーグルカンについて :

βーグルカンとは、あたかも単一の化合物を示すように思われますが、実際にはかなり曖昧な集団に対して何となく与えられた名称です。グルカンといえば、グリコーゲン、デキストラン、セルロースなどがその代表です。
グルカンは大きく分けるとαとβに分けられ、でんぷんやデキストランなどはαーグルカンです。
一方、βーグルカンにはその結合によって、β(1−6)、β(1−4)、β(1−3)などがあり、その中でβ(1−4)グルカンはセルロース(紙)のことです。ですから、βーグルカンが含まれているからと言っても(1−4)が多ければ、それはほとんど意味のないことになります。要するにβーグルカンが多いからといって必ずしもよいとはいえないのです。

ほかのキノコとはどのように違いかと言うと、キノコ類はビタミンB、ナイアシン、エルゴステロールβーグルカンなどの多糖体など共通成分を含みますが、その構成はキノコによってかなり異なります。


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